知られざる踏切の世界

今回は普段から線路を渡ると時に必ず設置されている踏切について書いていきます。鉄道に必ず設備として設置されている踏切は下記のとおり定義されています。

  • 踏切・・・道路と鉄道が平面交差する場所に設けられる設備を指す
    • 道路が線路を平面交差によって横断する場所は、電車の往来があった際に横断しようとする交通に対して危険を警告するのと同時に事故防止として遮断機にて物理的に交通を遮断、電車の通過後に安全が確保されてから遮断を解除する。

上記を踏切と呼び、世界中に鉄道と道路が交差している箇所に設けられています。踏切は鉄道優先であり、人、自転車、自動車等の道路交通は鉄道の通過に優先されるので通過は二の次です。

運転免許を所持している方は一時停止してから、電車の往来が無いかを左右確認をしなければいけないと教わっているはずです。事故が起きない為にも、踏切は鉄道運行を支障されない為の大切な役割を担っています。踏切に遮断機がついているから踏切前で一時停止しなくても大丈夫じゃないかと思う方もいるかもしれませんが違います。※信号機のある踏切は例外です。

踏切は日本中の全てが遮断機、警報機付きとは限らないのです。

ここから踏切の機能について書いてゆきます。

踏切には種類がある

踏切はその設備の規模によって5種類に分類されています。これだけ種類があることに驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、今はなかなか見かけない踏切もあります。

定義された踏切の種類について以下の通りとなります。

  • 第一種自動踏切(甲)・・・遮断機と警報機が備わっている完全自動踏切
  • 第一種手動踏切(乙)・・・遮断機と警報機を手動操作する踏切
  • 第二種踏切・・・一定時間に限り、踏切保安係が操作する踏切
  • 第三種踏切・・・踏切警報機と標識が設置、遮断機が無い
  • 第四種踏切・・・踏切を示す標識のみ設置、遮断機・警報機共に無し

それでは、安全度が高い第一種踏切から一つずつ説明していきます。

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第一種自動踏切(第一種甲)

これは今の日本で最も採用されていて、安全度が最も高い踏切であります。列車が接近するとそれを検知、警報機の鳴動後に遮断機が自動的に降り、横断する道路を完全に遮断した状態で列車が通過します。

操作する人が不要な完全自動で踏切を制御しています。

第一種手動踏切(第一種乙)

全国的に珍しい踏切ですが、第一種乙と呼ばれる踏切では、始発列車から最終列車までの警報機、遮断機の動作を全ての列車に対して踏切警手によって手動で行われます。

踏切警手とは、遮断機の操作を行い踏切を安全に列車を通行させるために配置される人の事を指します。ただしこの手動操作、人の手で全て操作するので事故の可能性が高いのです。

痛ましい事故が起きた過去

この手動操作が原因による事故が過去に起きています。2005年に東武スカイツリーライン(伊勢崎線)竹ノ塚駅の手動踏切において遮断機の操作ミスで遮断機が開き、渡ろうとした歩行者が列車に轢かれ2名の方が亡くなる痛ましい事故が起きてしまいました。過密ダイヤ等様々な要因が絡んでいた事故ではありましたがこの事故が契機となり、手動式の踏切は自動化や廃止によるう回路の設置がされたりと様々な対策が行われ数を減らしつつあります。

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第二種踏切

列車の通過が多い限られた時間で、踏切警手が遮断機を操作する踏切を指します。この踏切のポイントは定められた時間のみしか、遮断機の操作をしません。

時間外は踏切の警報や遮断機が動作しない為、その間は第四種踏切と全く同じ扱いになります。

この踏切は人の操作に加え、警手がいない時間の踏切通過は非常に事故になるリスクが高い為、国鉄時代に廃止されJRには存在しません

第三種踏切

これは警報機と標識のみ設置され、遮断機が設置されていません。列車が接近すると警報を鳴らして踏切を通過することを警告します。首都圏や関西圏では見る事のできない踏切のタイプです。

第四種踏切

標識のみ設置されて、警報機も遮断機もついていないタイプです。これは踏切を渡る本人が目で見て、列車の進来を確認しなければならないのです。ローカル線でよく見かける為、運行頻度が高くない路線に設置されているタイプの踏切です。

一般の方がこのタイプを渡らねばならない場合は、必ず左右確認を徹底しなければいけません。電車が来ていた場合は自らの意志で、横断しないようにしないといけません。

何故危険なのか?

鉄道に関わる仕事をしている私でも、線路の横断の際には非常に気を遣います。これは安全に横断する為に、ダイヤを見て電車が来ず確実に渡れることを、確認して線路や踏切を横断します。

これをダイヤを一切持っていない一般の方に対して左右確認した上で渡らないとならねばいけない事がいかに大切か理解していただけたでしょうか?

まとめ

踏切は事故のリスクが非常に高く、一時停止しないといけない場所です。高架化され踏切がなくなりつつある路線もありますが、全国に踏切はまだまだ沢山あります。

例え完全自動化されていても、故障で列車が進来する事が検知されない場合もあるかもしれません。特に第三種、第四種踏切のタイプは遮断機、警報機がありません。事故に巻き込まれない為にも、踏切を渡る時には一時停止して左右は必ず見てから渡りましょう。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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