鉄道整備士が持つスキルとは?

こんにちは!整備士ブロガーtmkです!

整備士を目指す方や鉄道ファンの皆様、そうでない方もぜひ見てみてください!

今回は、高校卒業後に18歳で鉄道会社に入った後整備士として様々な仕事を経験してきました。その様々な経験を通して身についたスキルについて今回は触れていきます。

様々な業務で経験値を上げていくと磨かれていく能力は確実にあるのです。転職でつぶしが効かないんじゃないか?と思いがちですが、それはちょっと違うんじゃないかな?と考えます。

実は皆様が知らず知らずのうちに、職場で身に付いていることはもっとたくさんあるはずです。私は転職活動の経験がある為一度棚卸しています。皆様も一度スキルの棚卸をしてみると新たな発見があるかもしれません。

私が整備士として積んできたスキルは6つあります

  1. 工具使用方法
  2. 電気基礎
  3. PCスキル
  4. 資格取得
  5. 説明能力
  6. 計画管理能力

この6つが、10数年で身についたスキルです。業務内容から工具の使い方や機械操作が主な業務と想像するかもしれません。しかし、先ほども述べたようにそれだけではないのです。工具の使用方法もスキルのうちの1つですが、それ以外にもたくさん磨かれてきたスキルをこれから紹介していきます。

工具使用方法

当たり前だろう!と言われそうですが本当に覚えます。

整備士になった以上は「嫌でも工具の使い方が身につきます」例えどんなに不器用でも絶対に覚えさせられます。これができなきゃ仕事になりませんから汗

鉄道車両は、たくさんのボルトとビス(ねじ)で構成されてます。ネジの回し方やボルトの締めつけ方も分からなくても、教育指導してもらえますから心配する必要はありません!

一部だけですが、これだけ存在します。

ドライバー、ニッパー、ハンマー、ペンチ、六角レンチ、ラチェット、トルクレンチ、ギアレンチ、スパナ、ウォーターポンププライヤー、パイプレンチ、ドリル、グラインダー、シール打ち、カッター、電動インパクトレンチ、溶接機(半自動)、等々と挙げればきりがないぐらい工具があるのです。

この工具を使用して鉄道車両を検査したり、修繕するのです。使い方を誤れば、怪我につながったり機械に巻き込まれたりする危険なツールにもなりかねない為必ずと言っていいほど使用方法を身に付けます。

初めは分からなくても、現場に出て先輩から教えていただきながら徐々に使えるようになります。

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電気基礎

電車を整備する上で回路図の読み方や基礎を覚えます。これは、鉄道に携わる仕事では避けては通れません。特に整備の業務で鉄道車両の勉強は必須です。入社と同時に勉強しながら積み重ねていくのです。

どうして覚えないといけないのかというと・・・空調、モーター、車内設備を動かすためには全て「電気」を使用するのです。その「電気」を知っていないと、労働災害や知らずに扱うことによって事故に直結と様々なリスクを背負うためです。理解していないと故障調査もできない為、現場で辛い思いをしてしまいます。

さらに論理回路等と、複雑な制御方法も沢山あります、それを知る大前提として電気の基礎の知識が必須なのです。一見、1両あたりに張り巡らされている車両の配線は見えません。しかし、回路図を見るとこんなに使われているの!?というぐらい配線が沢山あります。

勿論、電気だけで全ての電車の動きを司っているわけではないです。「空気」の知識も必要ではありますが、電気より複雑ではなく、電気で空気の動きをコントロールしているので電気を覚えることが大前提です。

新型車両が出るたびに新しい知識を身につけなければならず、今までの知識が通用しなくなることもあります。基本設計は変わっていないように思えても中身は別物に変化しているので、知識が浅い部分があると苦戦することもよくあります。

常に、勉強が付きまといますので私も車両の知識が浅い部分もいまだにありますのでまだまだだなと感じてしまいます。先輩の中には、何も見ずにその機器の動作条件や電気の流れなどをすぐ答えられる方や教えてくれる方がいるので尊敬しています。

PCスキル

整備士になったら嫌でも、PCスキルは身に付きます。

整備士にとってパソコンスキルは必須なのです。使用頻度は高いのに、入社してから教えてくれるわけではありませんでしたので整備の現場で触れながら覚えることしかできませんでした。

整備の現場では、作業の終了後に結果をまとめて提出する報告書が必須です。これを何故出すのかというと、車両の故障は次代の新型車両への投入に向けフィードバックする素材であり、頻発する故障に対してメーカーと会社で対策品による故障防止を検討しと様々な場面で活用される為です。

その報告書をまとめるのに何を使うのか?「パソコン」です。これは私が入社時にパソコンの知識なんて全くありませんでした。あった知識といえば、インターネットの方法とソリティアぐらいしか知らなかった私にとって「オフィス」なんて全く使ったことなくてどう使っていいかもわかりませんでした。

若手は報告書作成業務に就くことが多く、オフィスに触れる機会はよくあったのですが初めはまともにできるはずもなく印刷すれば先輩から赤文字訂正をよく受けていました。

故障調査能力を競う競技会で、故障結果を皆へ発表するために作る説明資料をまとめるのにパワーポイントも使います。文章のみの表現だけでなく、写真や図を用いていかにわかるように伝える資料作りのスキルも求められます。

この文章と絵だけで故障結果を伝える難しさは、我々が理解していてもそれを聞く上司や役員に向けてそれを理解させるための伝え方を工夫しないといけない為いかにわかりやすく伝えるかがポイントなのです。

各機器から読みだした故障データをエクセルに変換しマクロ若しくは手動でグラフに変換作業など全くやったとこありませんでした。デスクワークでも、必要な集計も使ったことがありませんでしたが、その職では必須スキルでしたので最低限のエクセルの使い方は覚えることが出来ました。いまだにマクロ、VBAは苦手です・・(;^_^A

何も知らない状態でも、入社すれば必死に覚えるのでだんだん使いこなせていけるようになりました。

整備士は、パソコン抜きにその仕事を終わらせることはできないのです。

補足ですが、今のブログ記事を作る上でも役に立っています。ワードで鍛えた「ブラインドタッチ」が得意になってタイピングが以前よりスピードアップしたり、文章を考えながら打てるようになりました。

それが高じてパソコンもろくに触れなかった私が、こうやってネットでサーバーを借りてワードプレスでブログ開設までやってのけることが出来ているぐらい生かすことが出来ています!記事を読んで、パソコンへの意識が変わるっかけがうまれればうれしいです。

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資格取得

資格取得に際しては、これは整備の現場で取得する量が変動します。自ら進んで取った資格もありますが、業務上必須な資格は会社負担で取得できます。私の場合はクレーンや物を吊る為に必要な玉掛け、フォークリフトで運搬作業を会社負担で取得しました。入社後に取得した公的な資格をまとめると

  • 動力車操縦免許(限定)
  • 床上操作式クレーン
  • 玉掛け技能
  • フォークリフト操作(1t以上)
  • 技能士(鉄道車両製造整備)

会社を取得したものでもこれだけの資格が取得が出来ます。これは会社によって様々で差は出てしまいますが、取得した資格は永久に使うことができるので後々の転職時にも役に立つかもしれません

他にも、個人で取得する資格の代表格で

  • 衛生管理者
  • 危険物取扱者

この2つの資格を取得されている方が多いです。資格取得を目当てに鉄道を目指す方はなかなかいないと思いますが多様な資格取得が出来るのも整備士の特徴です

説明能力

整備の仕事をしていると、様々な異常時のトラブルに出くわします。その際に報告がついて回ってくるのですが、報告するにも順番を無視した説明は非常に相手に混乱を与えるだけでなく思わぬ誤解を与えてしましいます。

まず異常時が起きたときや仕事で何か確認したい事や問題が起きた場合に絶対に忘れてはいけない報告の基本3原則があります。

  • 報告(何が起きたのかを)
  • 連絡(すぐに速報)
  • 相談(個人の判断で全て行動しない)

俗にいう報連相です。これを守らねば、周りとの業務が円滑にいかなくなるだけでなく肝心なことを見落したりしてしまい、業務に支障をきたすことがあります。

そうならない為にも、基本的なことですが報告はここを意識しています

  1. いつ(時間)
  2. どこで(場所)
  3. 誰が(対象の物)
  4. 何故(理由もしくは原因)
  5. 何が(状況や起きたこと)
  6. どうなった?(結果)

5w1hですね。ここまでの説明が身に付いていることがとても大切であり、一番伝わりやすいです。この基本を守っていれば、相手に混乱を与えることなく物事を伝えることが出来るようになります

他にも結論から伝えていくPREP法というのが存在しており、前置きをだらだら話していくと周囲に伝わりにくいのでこの方法を取ります

  1. 結論(Point)
  2. 理由(Reason)
  3. 具体例(Example)
  4. 結論(Point)

この方法で伝えることを心がけると回りくどい事を言わずにしゃべることが出来る為とても聞きやすいのです。そして伝わりやすく業務に関連する話をする時にとても役に立ちます。

私の場合は、専門用語を出さないようになるべくシンプルに物事を伝えられるように心がけています。難しい用語は特に理解されずらいので噛み砕くと共に、相手に伝えることを意識して行動しています。

計画管理能力

時間と人の計画管理能力こそ、鉄道マンの基本であります。何をするにしてもどのぐらい時間がかかるのか?そしてそれに必要な人数を考えながら行動できるようになります。限られた時間に縛られているからこそ、時間を意識した行動が出来るようになるのです。

それに、鉄道は人的資源を多く投入する場面が多いのです。その為、割り振りや段取り決めがうまくいかないとその人をうまく動かすことが出来ないのです。私感ですが、現場整備士は指示待ちの場面が多い為、仕事を与えられることに対しての作業や段取りや異常時には滅茶苦茶強いのです。しかし、自分で仕事を見つける能力や改善する能力の能動的な部分やや劣るのです。

特に身に付くのは、時間と必要人数を割り当てて作業計画を見越したスケジューリングです。デスクワークで、調整業務を担当していた時、どの作業にどのぐらいの時間と人を使うのか?またこの長期案件はどのぐらいの見込みで終了するのかを計算しながらやっていきました。

金銭を扱わないマネジメントです。人と時間をどのぐらい用意すればその仕事を終了させることが出来るのかを考えることがとても得意になります。「段取り8割、作業2割」を基本として今日まで仕事してきたぐらい、段取りによる仕事の占める割合はとても大きいのです。

読んで頂き、ありがとうございました!次回も読んで頂けると嬉しいです!

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