鉄道整備士のお仕事紹介 整備だけが仕事じゃない!

こんにちは!

今回は、「鉄道整備士」の仕事について記事を書いていきます

最初に

「整備の仕事は整備だけが仕事ではありません!」

整備士だからと言って、整備だけしているように見えますが、実は整備部門でも様々な仕事があります。

全部まとめると車両部門だけで様々な仕事があります

整備だけの内容では簡単にまとめると

整備で出てくる油を浴び、床下では巻き上げた埃を吸い、様々な報告書を作るのに書類まみれになり・・・。

夏は冷暖房のない場所で働き汗まみれ。

冬は寒さに震えながら仕事をします。

さらに仕事中、危ないことすれば怒られ、怪我もします。さらに先輩について仕事を教えてもらうのは緊張の連続です

理不尽なことも言われるし、人間関係もちょっと複雑だったりします。

考えてみるとやること沢山であると書いていて妙に納得しました。

皆さんが想像する鉄道員てどんなイメージがありますか?

私が久しぶりに友人に会って言われたことは

友人A「鉄道会社?駅員やってるの?」

友人B「鉄道会社?おお放送する人?」

なんでやねん!

こういうことをよく言われるのが鉄道整備士の悲しいところです。

そういう認知度の低さから、整備士の知名度向上も含め今回の記事に至りました

将来鉄道マンを目指す人、鉄道員じゃないけれど仕事内容に興味がある!という方は読んでいただければ、こういう仕事なんだ!と理解につながれば幸いです。

整備士ってどんな仕事なの?

こういう風によく聞かれますが、整備士とは簡単に言うと

壊れた電車を元に戻すことと、定期的な検査で機能を回復または維持させる仕事です

この二つの役割を担っています

もっと簡単に例えると人間でいう電車のお医者さんです!

風邪ひけば治療しますし、人間でいう健康診断が電車でも行われています!

電車なんてそんなに壊れないでしょ?と思っている皆さん

実は結構壊れるんです!

その故障は軽度なものから重度なものまで、見つかれば我々整備士調査をして初めて取替部品を判断します。

一件簡単そうに見えますが、電気回路図を見て機器の動作を確認、配線を測定したり、故障が出てなくて事象が消失して困り果てたり・・・。

挙句の果てに治したらまた故障が起きたり、色々トラブルが起きるのは日常茶飯事です

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車両基地ってどんなところ??

ざっくりですが、絵にかいた方が早いので車両基地はこんなところです!

※紹介用で書いた架空の基地です

ここで、車両の検査や修繕を様々な部門がこの基地に集約され電車を整備します

基地の機能を簡単に紹介す

  1. 本線・・・・旅客営業目的で使用される線(旅客線)
  2. 発着線・・・電車の出発、発車が出来る専用線
  3. 検査庫・・・主に定期検査と車内清掃に使われる庫
  4. 修繕庫・・・電車の故障によって整備を行う臨時修繕に使用する庫
  5. 研削庫・・・車輪を削正し、車輪の形を整える専用線
  6. 留置線・・・営業に使用しない電車を留置させる線
  7. 詰所・・・・作業員の詰所、内勤部門、当直を構え24時間稼働する場所
  8. 信号扱所・・・作業ダイヤ管理、移動に必要な進路を構成する

進路とは・・・電車の移動の為に構成される進路であり、その区間に電車がいない事を保証するものです。

※その進路に連結等により電車がいるのに区間に入る場合は例外の扱いになります。

基本、車両基地は24時間稼働しています!

その為、昼夜問わず作業や検査が設定されていて稼働がない日はありません

※補足:基地の特性上、昼間の検査がない場所や大規模工場は土日は稼働しない場所もあります。

私の基地はどちらかというと夜間の動きが激しいです。

何故なら、昼間は電車を本線で走らせて営業に使用しています。

朝基地から電車が出発していき、夜には基地へ所属の電車が到着し必要な検査や修繕を受けます。

それでは基地内で整備の人たちが就く仕事はどんな仕事内容なのか?

これから紹介していきます。

仕事の基本!定期検査

成長記録でも書いていますが、電車も定期的にメンテナスをしなければならないと定められています。

人間でいうところの健康診断。車でいう6ヶ月、12か月、車検の検査です。

定期検査をしなければ、消耗品や油の補充が出来ず機能を失い、故障が起きてしまいます。

そうならない為に定められた走行距離、期間で検査することが大切です。

若手社員は、ここで経験を積み電車の基本を学びます。

採用場所にもよりますが、整備部門なら定期検査の経験を誰しもが一度は経験します。

ですので、車両検査は基礎を身に着られるため基礎固めにはもってこいの仕事であります。

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壊れた電車を治す機動班

壊れた電車を調べて治す機動班!

ここが、整備部門の中で花形と言われている機動班です。

具体的には、突発的な故障で壊れた電車を直すための専門部隊です。

ここは唯一定期検査を行わない班であります

その代わり・・・

突発的に起きる故障の原因を慎重に判断し、必要な調査を行わないといけません。

さらに、本線走行中の電車に異常が発生した場合には本線に出動し壊れた電車を処置して無事に動くようにしないといけません。

その為、ある程度経験者でないと入ることが出来ず、職場の人たちも場数を踏んだ猛者が勢ぞろいな職場です。

私もここの班に所属し働いていますが、入りたての頃はよく怒られていましたので、つらい時期もありました。

しかし、仕事の勉強をする為に置いてかれるとまずいと思い自分なりに勉強を始めた成果も出てきて、少しずつではありますが仕事に気持ちの余裕をもって取り組むことが出来ています。

ここで気付きます。整備の仕事は一生勉強だなと

そのぐらい大変な職場でもありますが、壊れた電車を元通りに戻した後の達成感は計り知れません。

この仕事こそが整備士だなと感じています。

基地で電車を移動させる「構内運転士」

次の仕事としては「構内運転士」ですね!

私の会社では、本線は「運転士」基地内の運転は「整備士」が担っています。

※私が持っているのは限定免許ですので、本線は運転できません

その為、検査や修繕の為に必要な電車を移動させる必要があります。

基地内で電車を整備のために移動させたり、連結したり解放したりします!

この行為をまとめて「入換作業」といいます!

誰でも運転できるの?と思いがちですが実はそうではありません。

自動車と同じく「運転免許」が必要になります。

運転士の証 動力車操縦免許

この免許は、誰でも取れる免許ではありません。

会社により、様々ですが鉄道会社に就職し必要な経験を積んだのち適性検査を受検。厳しい条件を合格後に養成がやっと始まります。

免許取得への道はまだまだ遠いのです・・・。

研修所に入所後、学科講習を経て10数項目の試験を全て合格しなければならず、不合格の場合は追試が待っています。

しかし、追試験は1度までです。そこで落ちるともう運転士の道は閉ざされてしまいます。

聞くところによると1人育てるのに数百万程かかると聞いています。

落ちてしまった後の職場に帰るのはとても気まずいので選ばれたら落ちまいと必死に勉強してました。

学科試験が終われば、いよいよ実技練習からの実技試験。これも、練習期間中は先輩から指導を受けます。

最初の運転の感想は、「電車でGO!」でした

初常務は本当に怖くて、ブレーキ扱いもおっかなく決められた位置に停止させるのもドキドキで、滅茶苦茶冷や汗をかきました。

実技試験までの1か月半は、繰り返し運転し感覚をつかむのに必死でした。

試験では学科試験同様に厳しいチェックが入り、実際の電車を操縦します。

さまざまな課題をミスなくクリアしていかなければいけません

試験は緊張しましたが、無事に合格できました!

車輪を削る!研削編

車輪を削る仕事があります!

電車に乗っててたまに「ドドドドドド」と車輪から異音がするときありませんか?

それ、正しい円の状態で回転していないから発生しているんです。

極端ですが修正することで元通りになります。

これを元通りにするのですが、専用の機械を使用して車輪を整備します。

どのぐらい削ると思いますか?実はミリ単位なんです。

削ること自体は機械でやってもらいます。

しかし、車輪の大きさは整備基準がありますので必要以上に削れない事、機械の調子に左右されやすい部分があります。

基準値内に入れなければならないので、非常に精度の求められる仕事であります。

私はこの機械を扱える資格を持っています。

その中で危ない事とは、怪我の心配があります。

車輪を削ると何が出るかというと「切り粉」が出ます。粉ならまだよいのですが、リンゴの皮むきのようにつながって削れたものが出てきます。

これが、刃物と同等なぐらい鋭利で迂闊に手で触れると大けががをします。

その為、手袋して作業しますがとても危険なので絶対に素手で触ってはいけません。というぐらい危険です。

基準と怪我に慎重になる必要があり、気を遣う作業であります。

現場の中枢部分、内勤編

私の場合、入社からある程度の経験を積むと一旦現場を離れ現場への調整や企画業務で内勤に部内に異動させられることがあります。

俗にいうデスクワークです!

私は主にこんなことを対応していました

  • 異常時訓練の開催
  • 新人教育、育成
  • 休日における作業調整当番
  • 車内資格取得の教育
  • 要員不足時の現場対応
  • 異常時発生時の対応

沢山ありますが、ざっとこれぐらいあります。

ざっくりいうと「教育、企画、調整」が主な業務でした。

仕事の段取りや、他所への連絡などがメインです。

訓練主催の為の準備も全て行っていました。

営業列車で使用するわけで、1月前から調整が発生し許可が下りて初めて使用することが出来ます。

異常時対応訓練とは、本線において電車が何らかの故障や脱線事故等を想定した訓練を行います。

目的としては、「迅速な復旧で本線を復旧するとともに、機能をいち早く回復させることです」

主に、計画は内勤で行いますので小規模から規模の大きい訓練までよく計画して月1回は必ず訓練していました

作業調整は、主に機動班での内勤でしたので臨時作業を請け負う側でしたので

当直(基地の頭脳部分)から作業指示を受けて動きます。

その際に、必要な作業調整を上司と行い作業に移ってもらう手配を取る役割も担っていました。

その調整が終わって、初めて現場に仕事として作業を依頼できます。

要員不足や誰かが急遽休めば代わりを務める。

これも内勤ゆえのよくある話ですが、たまにシフトを組んでいく場合でどうしてもシフトが回らない場合が出てきます。

その場合の補填役として、様々な仕事場へ駆り出されます。

運転や機動班、経験があればどこへでも行きます。

そして、誰かがいろんな理由で急遽休みが出た場合には「代務」を立てなければなりません。

その場合も内勤担当の私やほかの社員が出動して対応します。

異常時対応も内勤担当

本線で万が一異常が発生した場合には、いち早く現場に出動するのも内勤部門の役割です。

緊急自動車に乗車し、現場まで緊急走行して向かいます。

あまり経験自体ありませんでしたが、何度も出動になりかけたことがあり

その都度必要準備を行い出動しかけたことは何度もありました。

初めて出動の一方が来たときはドキドキでしたが、数をこなすとデスクワーク中の一方でも落ち着いて行動できます。

そういうこともあり、デスクワーク以外もイレギュラーに対応すべくことが多くあり私の会社人生で一番辛かった時期であり、一番辞めたかった時期でもありました。

この時に、転職活動をしたこともあります。(また別で記事書きます)

しかし、デスクワークは大変ですが勉強になることも沢山ありました

業務の視野が広がり、相手に報告のやり方を工夫して上手く伝わるように配慮し続けてたら、今まで苦手だった報告がかなり得意になり

報告書作成に必要な文章作成能力がより向上。発表で緊張しなくなったり、パソコンスキルが昔に比べて高められたり

得るものは確かに多くありました。

そこで腐らずに仲間たちと何とか踏ん張った結果、スキルを手に入れられました。!それは、はとても大きく、今も私の財産になっています。

デスクワークは実際にやってみないとわからないことだらけです。

車両基地の頭脳部門 信号担当と当直

私は、ここでの経験はありませんが紹介させていただきます

車両基地は、車両の整備を行う場所でありますが

その整備の計画や整備のために必要な電車を動かすのは自動ではありません。

日々電車は走り続けるのに検査をせずに走り続けられず、動かすのに必要な計画を立てられなければ電車は動きません。

それらを計画する部門が「当直」と「信号担当」部門です

ここでは主な業務として

  • 月ごとに必要な検査計画の決定
  • 検査や整備に必要な時間設定
  • 臨時修繕が発生した時のダイヤ設定
  • 本線に発着する電車の移動に必要な進路構成

ここは基地の頭脳である場所ですので、指示を各方面に出しております。

さらに指令とのやり取りで必要な指示を受ければ急遽対応を強いられることもよくあります。

普段は、電車が乱れない限り、計画や必要な電車の移動を監視するだけで済むのですが

この職場で一番起きてほしくない恐ろしいことはというと・・・

ダイヤ乱れです。

ダイヤ乱れの代表例では、人身事故や自然災害によるものが大多数を占めます。

これが起きるとひとたび基地全体が混乱に陥ります。

検査に来るはずの電車が来なくなったり、急遽電車を発車させなければならず人の手配をしなければならなかったりと

パニック状態になる時もしばしばあります。

私の経験では、雪と台風と地震でした

電車は来ないわ、発車する予定の電車が発車が無くなったり

自然災害は社員が出勤できないので、職場にいる人へ応援要請がかかり代務を務めることもありました。

ひとたび起きてしまうと、当直と信号所は全て電車の整備計画変更を余儀なくされるので大混乱に陥ります。

今までの計画が全て白紙です。

内勤時代、パニック状態の当直部屋にお邪魔したときは電話と怒号が飛び交っていました!

「おい!この電車整備するんじゃないのか?」

「その電車来ません!!指令から伝達来ました!」

「なんで今頃言うんだよ!先に言えよ!」

といった怒号に近い会話がなされるのもよくあることですので慣れたものです。

遅れた時は基地全体がピリピリし始めます。

最後に

お仕事紹介、整備といっても整備だけじゃない仕事内容の紹介でした!

鉄道は各々が違う役割を持ちその役割に対して、職務を遂行し皆の協力をがあって初めて電車を本線に送り出すことが出来ます。

本線に出た後も、乗務員、保線、駅員、電気と様々な部門が協力しチームプレイで成り立っています。

内容は違えどお互いの仕事にはそれぞれ大切なものが詰まっています。

どれか一つでも欠けると電車を走らせることが出来ないのです。

どれか一つでも欠けると、安全運行は出来ない

整備の仕事は多岐にわたる事を知ってもらい、鉄道業を目指す方へ参考になればうれしいです。

以上、鉄道のお仕事紹介でした。

読んでいただき、ありがとうございました!

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